薬物の乱用

薬物の乱用

薬物乱用とは、医薬品を本来の医療目的から外れた用法や用量あるいは目的のもとに使用すること、医療目的にない薬物を不正に使用することをいいます。

もともと治療や検査のための薬物を、遊びや快感を求めるために使用した場合は、たとえ一回使用しただけでも乱用にあたります。

薬物乱用のきっかけ

薬物乱用者の多くは、ほんのちょっとした好奇心から安易に使い始め、抜け 出せなくなります。抜け出せなくなる理由には、次のようなものがあります。

  1. 薬物が身体に与える危険性・有害性を十分に知らない。
  2. 薬物は精神依存性が強いため、ひとたび乱用を始めると自分 の意志ではやめられなくなってしまう。
  3. 薬物の取引による利益を資金源としている暴力団や外国人密 売組織などが言葉たくみに勧め、大量に供給している。

薬物を乱用すると…

覚醒剤や麻薬等は、それを乱用する人間の精神や身体をボロボロにし、人間が人間としての生活を営むことをできなくするだけでなく、場合によっては死亡することもあります。
また、薬物の乱用による幻覚・妄想が、殺人、放火等の凶悪な犯罪や交通事故を引き起こすことがあるなど、乱用者本人のみならず、周囲の人、さらには社会全体に対しても、取り返しのつかない被害を及ぼしかねないものです。

軽い気持ちで大麻を使用して逮捕される若者が増えています。初犯だから、未成年だからは関係なく逮捕され、仕事や学校を辞めることになる事も。

たった一度で失うものはとても大きいです。

学校薬剤師部会の仕事の一つとして、薬物乱用防止教室の実施があります。学校からの要望応じて小学校、中学校、高校などで実施しています。

小さいうちから薬物に対する正しい知識を身につけ犯罪に巻き込まれないようにお話させて頂いています。